弥勒忠史演出:劇場支配人

7月16日(日)横須賀芸術劇場。

モーツァルトのアリアや重唱がたった4曲しかない小さな音楽劇。

弥勒さんは、これを、横須賀芸術劇場自主公演のオーディションという設定に置き換えて、みごとに時空の垣根を取り払い、あっという間に観客を巻き込んでしまった。

短い上演時間故に上演機会の少ないこの作品に、古楽器アンサンブルのメンバーのオーディションというおまけを付けることで、顧客満足度も一気にアップ。

とくに、《劇場支配人》の制止を振り切って演奏されたリコーダーによるトルコ行進曲(K.331の最後の楽章)が圧巻だった。もうやりたい放題のパラフレーズ、いつ、元のメロディーが帰ってくるのだろうかとハラハラのしどうし。公演の成功はここで約束されたようなもの。

本番の歌手のオーディションに入っても、二人のソプラノ歌手の声の質の違いや、刀を持ち出しての大立ち回りなど、音楽的にも視覚的にも十分以上に楽しめた。

上演中提供された白ワイン(たぶんドイツの微発泡)も夏らしく爽やかでよかった。

こんな生活していていいのだろうか。

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