みんなの古楽(響け!愛のヴァイオリン)

7月21日(日)。横須賀・ベイサイド・ポケット。

5月26日(日)に引き続き、2013年度二度目の演奏会。5年続いたシリーズの最終回にも当たる。

<第2回 響け!愛のヴァイオリン>

■出演

アンサンブル「アニマ・コンコルディア」
 戸田 薫 (ヴァイオリン)
 パウル・エレラ (ヴァイオリン)
 懸田貴嗣 (チェロ)
 西山まりえ (チェンバロ)
彌勒忠史 (カウンターテナー)

■曲目

メルーラ チャコーナ
ビーバー 8つのヴァイオリン・ソナタより ソナタ 第6番 ト短調
コレッリ 3声の教会ソナタ op.3 第12番
ヘンデル トリオ・ソナタ ト短調
ほか

 

稀代のカウンターテナーで名プロデューサーでもある弥勒忠史さんが、今回は声楽中心ではなく、ピリオド奏法のヴァイオリンデュオであるアニマ・コンコルディアを軸に据えたプログラムを企画した。このプログラムビルディング自体が素晴らしいと思う。もちろん、演奏も。

チェロの懸田貴嗣さんのチェロ、おなじみ西山まりえさんのチェンバロも含め、バロック時代のトリオソナタを演奏するグループとしては、贅沢きわまりない編成となった。

こぢんまりとしたホールに流れるふくよかな音楽の流れに身を任せていて、ふと我に返って「あれっ、ここは2013年の神奈川県横須賀市。日曜日の昼下がりなんだ」と世俗の時空に引き戻された瞬間、今この場で起こっている出来事の贅沢な幸福を猛烈に感じる。

日曜日の午後、横浜の自宅からちょっとしたドライブを経てやってくるこの空間は、弥勒さんという名プロデューサーの企画を積み重ねることによって、本当にぼくたちの日常に豊かな彩りを与えてくれる確かな場となっている。

来年以降も、趣向を変えて、何らかの企画が継続するとのよし。楽しみだなあ。

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