2013年6月25日。みなとみらい大ホール。
石田クンを心して聴くようになったのはいつごろからかしらね。
みなとみらいホールが企画運営しているクラシッククルーズの前身にあたる「ひるどきクラシック」のころからかなあ。神奈フィルのコンサートマスターとして定期的に出演していた。そのころから圧倒的にキャラがたっていた。
何かのきっかけで、彼がやっているBeeとトリオリベルタという共にちょっと正統的なクラシックからは突き抜けている二つのグループの演奏会に続けて行って、はまった。今では、押しも押されぬカリスマヴァイオリニスト。
クラシッククルーズは、前身の「ひるどきクラシック」のころからよく通っている。スケジュールが合えば、原則として行くことにしている。ウィークデーのまさに昼時、40分というハーフポーションの時間で、比較的親しみやすい音楽を、低価格で聴くことが出来る。クラシッククルーズに衣替えしてから、演奏者の顔ぶれも一段とアップして、時間こそ短いというものの、一般の室内楽演奏会としても決して見落とりするものではない。
聴衆は、高齢のカップルやグループが多い。そのほとんどが、ぼくたちのような常連客のように見受けられる。
石田クンのリサイタル、昼の部は、大ホールが満席になった。クラシッククルーズとしてはぼくにとって初めての経験だった。
昼の部(12:20開始)は、ラヴェル、ドビュッシーの小品と、フランクのヴァイオリンソナタというフランステイストのオーソドックスなプログラミング。
午後の部(14:30開始)は、前半が石田クンおとくいのピアソラで、後半が映画音楽というポピュラーなプログラミング。
ともに、いつもの、ものすごくリリックな音色と、アパッショナートな躍動が違和感なく共存する石田節の真骨頂。十二分に堪能できた。
そして、昼食。
ホテルパンパシフィックに入っている加賀料理の大志滿のお弁当。これが絶品。先付けと治部煮が先に出て、さらに2段重ねの重箱にご飯と吸い物。音楽会の合間に1時間も掛けてゆったり食事とは、何という贅沢。
車で行けば自宅から20分ほどのところで、豊かでゆったりとした幸せな非日常の半日を過ごすことが出来た。